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夢虫
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暫く本屋に行かないうちに、酒/井/駒/子が特集の雑誌やら、松/井/冬/子の画集の第2集やらが出ていたりで、うっかり目が釘付けになったりしていたのですが(笑)、今日は誘惑を断ち切ってきました。
そして、後は何やらロシアに行きたいなー、などと洗脳されつつ。
本屋は、本当に夢の国だなどと書くとおかしい人でしょうか(苦笑


で、ようやっと『ドグラ・マグラ』を読み終えました。
長かった・・・のかしら??どうも何時頃から読んでいたものか、・・・ああ、3月の半ば頃から読んでいたみたいです(日記参照参照)
読んだ直後の感想としましては、何だか夢を通過してきたような心地がします。
こう、下巻に入ってから一転二転三転と、話に切り返しがあった(ように感じたのですが)のに加えて、通勤中の細切れの5分~15分で読み進めていたものですから、余計にふわふわと各エピソードの合間を漂って漂ってをしていた感覚が強く残っているみたいです。
うーん、しかし、昔挫折してしまった時に感じていた、あのどろりっとした闇の魅力は、どうしたことか、今は然程感じられず、それがちょっと残念でした。
多分、当時に衝撃を受け過ぎたのでしょうね。図書館の書庫の中から出てきた、あの黴臭さとあのおどろおどろしい表紙(今ある文庫の表紙より余程強烈だったと。でも、これも過去の記憶ですが)、で、あの出だしなものですから、ふっと辺りが暗くなって独りで何処かに放りだされたような、自分の立ち位置がわからなくなるような、そんな異様なイメージをぎゅっと叩き込まれて、それが凝り固まってしまった。
ぞっとして、鳥肌が立つ場面は確かにありましたが、読んでると意外と「自分の知っている世界の話」なんだと思えちゃったんです。何だか、一度読むのを挫折した際に、この本に求めるものを勝手に自分の中に作っちゃた様ですね。で、その当てが外れちゃってちょっとくされたというか何というか(笑
あ、あと乱歩の変質さ加減に毒されているとも言えるかもしれないです(苦笑
私は、こうしてちょっと変な読み方をしてしまいましたが、普通に読むと、ずんずんと脳を揺らされていいかもしれません。


おお、何だか長文になったような;
お付き合い下さった方、長々とありがとうございました。


*17日と本日、拍手をまた頂いていました!ありがとうございます!!

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